2022
1
Oct

撮影機材・道具・その他

お手軽に木製パネルに写真を貼る

お手軽に木製パネルに写真を貼る


製パネルとはなんぞやと言うお話ですが、大雑把に言ってしまうと写真(絵画)等を貼りつける表面の板の裏側四隅に角材を貼ったもので、サイズにもよりますがA4サイズで有れば1枚辺り500円前後から販売されています。この木製パネルですが額と違い縁がないので写真が全面に出て来るのでインパクトがあるので写真を展示する際には人気の加工方法です。
しかし専門業者に依頼する場合は値段もかかり、かと言って自分で加工しようとすると手間が掛かります。

どれ位手間かと言うと

まずプリンタですが顔料インクを用いた機種(2022年現在Canon製であればG1など)が必要です。1
次に用紙もバライタ紙や和紙などの裏面に撥水加工されていないものを使用しプリントします。
完成したプリントの裏面を水で濡らし裏返したらそのうえに木製パネルを置き曲がりやズレが無いようにピシッと水平垂直を出し綺麗に貼り、余った部分をパネルの側面に織り込みホチキス等で打ち込みます。
プリントの貼り付けが完了したら最後に水張りテープと言う切手のように濡らすとノリが効くテープを縁に綺麗に貼りつけます。2

アワガミファクトリーと言うインクジェットプリンタ向けの和紙を作っている会社が木製パネルの加工方法をYouTubeにアップロードしていますが見ているだけでも大変そうですよね。
 

今回はそんな手の掛かる伝統的な方法をとらずに、3つの工程で簡単に木製パネル加工をします。

 

 

使うものは木製パネルと100均の水性ペイントと刷毛、そして3M製の55番スプレーのりです。
スプレーのりは小さなサイズであれば500円程度で買えるので、木製パネルなどとあわせても材料費は1,500円前後で足ります。もちろん刷毛や塗料、のりは無くなるまで使えるので2枚目以降は木製パネル代だけで済みます。
 

製パネルはホームセンターのDIYコーナーで売られている木材のようにTHE木と言うオーラを纏っています。表面は貼り付けた紙で見えなくなってしまいますが、このまま貼り付けて展示すると側面の「木」の主張が激しいですね。なので普通は側面には水で貼る水張りテープや最近はマスキングテープなどで木を隠すのですが、テープなので貼り付けが大変です。しかも表にはみ出せばテープの厚みによっては貼り付けるプリントがガタガタになったり・・・

なら塗れば良いよね?と言う訳で木の質感を上品にするために100均の水性塗料を刷毛でサーっと塗ってゆきます。
塗る時は横方向にムラにならないように一筆書きでサーっと。
塗料は紙コップを半分に切ったものに入れると塗り易いし、捨てる時は乾燥したら燃えるゴミに出せば良いので便利です。

 


1時間以上乾燥させるとこんな感じで木目が生かされたまま綺麗な黒に塗れました。
乾燥時間は必要ですが、100均の塗料を紙コップに空けて同じく100均の刷毛でサッと塗るだけです。

 

燥したらパネルに紙を張り付けていきます。
貼り付けるのに使うものは3M製のスプレーのり55番です。
これを真上20㎝くらいの所から均一になる様にスーッと吹いていきます。吹付は1度で大丈夫です。

3M製のスプレーのりは55から始って111まで計5種類が発売されていますが、それぞれ使用用途が異なり成分も違います。今回のように紙を貼るのであれば55番を使います。(段ボール同士のような厚手のものには77番を使いますが、こちらは貼って剥せる仕様では無いのでご注意ください。)55番の特徴として貼って剥せると言うものがあるので、貼り直しが効き失敗してしまった時などに簡単に修正ができるので、曲がりが許されないものを貼る時に重宝します。

ちなみに一緒に写っている対溶剤・粉塵用マスクは普段プラモデルを作成する際に付けているものです。

きつけが完了し10秒ほどたったら端から用紙を乗せていって上からなでる様にして張り付ければ完成です。
紙によっては側面の白い部分が目立つので気になるようでしたらマジック等で塗りつぶすのも手です。

1枚辺り1分と掛からずにパネルに出来ます。この方法なら展示会等で木製パネルが大量に必要な場合もパパっと作れてしまいます。オマケに貼り付けがスプレーのりなので展示会であればパネルの使いまわしが出来ますし、自宅などで飾る場合は飽きたら写真を張り替えることが出来ます。

 

①水性塗料でパネル側面を塗る

②スプレーノリをパネル表面に散布する

③印刷した写真をパネルに貼る

 

以上です。とっても簡単でしょ?

 

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