2022
4
Dec

撮影機材・道具・その他

DxOPhotoLab6 DeepPRIME XDを試す

DxOPhotoLab6 DeepPRIME XD

 

所での動体物の撮影はISO感度とシャッタースピードのせめぎ合いです。
しかし、当たり前ですがISO感度は上げれば上げるだけノイズが乘ります。そして遅く出来るシャッタースピードにも限界があります。その場合は必然的にISO感度を上げることになりますが、これ以上はISO感度は上げれないと言う許容範囲の限界が出てきます。被写体やシチュエーションにもよりますが、個人的には暗闇を走る(飛ぶ)乗り物と言う場合は、Z7はISO6400、Z6はISO12800がISO感度上限の限界であると思っています。そのため、このISO感度の上限以内でシャッタースピードと絞りを弄って撮影することになりますが、シャッタースピードも絞りも限界だからISO感度を上げてる訳で・・・誰しも1度は「もっと灯りを!」「もっと優れた高感度耐性を!」と思ったことがある筈です。そしてノイズが憎いとも。  今回はそんな憎い高感度ノイズを綺麗に消してくれると言うDxO PhotoLab6 に搭載されているDeepPRIME XDを試してみました。

 

DeepPRIME XDはメーカー公称によると2.5段、状況次第ではそれ以上にノイズを消してくれるそうです。上にも書いた通りZ7の個人的な許容限界はISO6400なのでZ7の常用感度の上限であるISO25600で撮影したとしてもISO6400よりも綺麗なデータにしてくれると言うことになります。

 

 

上記のリンクはDxO PhotoLab6 公式サイトへのリンクです。
https://www.dxo.com/ja/dxo-photolab/

 

と言う訳で、TX新御徒町駅からつくば方面へ走り去る電車の画像を元にどれだけノイズが減るのか試してみます。
ボディはZ7Ⅱレンズは400mm,f/4.5で設定はSS1/60,f/4.5,ISO25600です。
 

Nikon ミラーレスカメラ 一眼 Z7II ボディ black

ニコン NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S Zシリーズ ミラーレス一眼 交換レンズ Zマウント 望遠 フルサイズ対応 Nikon

 

Lightroomに取り込んだデータをDxOPhotoLab6に転送しDeepPRIME XDを掛けた上で、再度Lightroomに差し戻しています。
相互の転送ですが、LightroomからDxOPhotoLab6へはプラグインエクストラからDxOPhotoLab6を選択するだけで指定した画像が送られます。逆にLightroomへ差し戻す場合もLightroomへエクスポートを選べば自動的にLightroomのカタログに追加されるので、Adobeのソフト同士であるLightroomとPhotoshopを行き来するのと何ら変わりません。それぞれのソフトに得手不得手があるのでメーカーを越えてもシームレスにデータのやり取りが出来るのは素晴らしく助かります。

 
今回DxOPhotoLabの前バージョンを保有していたことと、ブラックフライデーと言うことで割安に買うことが出来ましたが、通常新規で購入する場合は23,900円するようです。またDxOPhotoLabからDeepPRIMEの機能だけを抜き出しLigtroomやPhotoshopのプラグインとして作動するPureRAWもあり、こちらは通常13,900円となっています。PureRAWのノイズリダクションは完全にオートとなっているので、Ligtroomを常用している場合は、一度PhotoLabにデータを送ってあげる必要が有るものの細かい設定が出来るPhotoLab、既存のワークフローを損なわず一括して処理できるPureRAWのどちらかを好みで使う形になります。
Ligtroomを常用しているのでプラグインとして動くPureRAWでも良かったのですが、ブラックフライデーでアップデートだとPureRAWとPhotoLab6の値段が変わらなかったのでPhotoLab6にしましたが、ワークフローと言う意味ではPureRAWの方が便利だと思います。
※DeepPRIME XDはDxOPhotoLab6のみに搭載されています。
 

 

DeepPRIME XD以外の補正は全てOFFです。
左側が元のRAWで右側がDeepPRIME XDをONにしたものです。

 


 
等倍の拡大だとこんな感じです。

 
下の2つはスライダーでビフォーアフターが比較出来るのでDeepPRIME XDの威力を確かめてみてください。
 

 

こちらは元のRAWとDeepPRIME XDを適用したものです。
DxO側のカラーレタリングがONになっていたのか、カラープロファイルの変換でこうなったのかは不明ですが、Lightroomに差し戻したら赤色が濃くなりました。しかしDxOPhotoLab6上の比較よりもノイズが消えディテールもハッキリしています。

 

 

こちらは拡大画像。
ノイズリダクションはノイズを減らす代わりにディテールまで失うのが当然と思っていましたが、DeepPRIME XDはそんな常識を覆す、ディテールをほぼそのままにノイズを2,5段分減らすと言う驚異的な性能を持っているのが判ります。

 

 

完成した画像ですが、HPにアップロードしているサイズ(1500×1000Pix)だと、撮影データが4500万画素機のISO25600だと思えません。
Z7がZ6並みの高感度耐性を、そしてZ6は更なる高感度耐性を得ることが出来るPhotoLab6のDeepPRIME XDとってもおススメです。

 

スローシャッター・バイブル2 (玄光社MOOK)


 

ELITE? Essential?

 

 
PhotoLab6は通常HP上だとELITE版しか出て来ないはずですが、検索から入るとEssential版と言うものも出て来ます。一見すると14,900円とELITE版より10,000円近く安くお得に見えますが、Essential版はDeepPRIME XDはオミットされているので買う意味がありません。DeepPRIME XDを使う場合はPhotoLab6 ELITEが必要です。
 

 

上記のリンクはDxO PhotoLab6 公式サイトへのリンクです。
https://www.dxo.com/ja/dxo-photolab/

 

 

コメント

    • あみ
    • 2022年 12月 20日 8:03am

    DeepPRIME XDは、PhotoLab6 ELITEのみの実装で、PureRAW2ではDeepPRIMEまでしか使えません。

      • KAI.M
      • 2022年 12月 29日 9:49pm

      ご指摘ありがとうございます。
      見当部分の削除と修正をしました。

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