横須賀海軍工廠造兵部跡を撮る
神奈川県南東部、三浦半島の北部に位置する横須賀市。東側を東京湾、西側を相模湾に接する横須賀市は東京湾への入り口にあたることから古くから国防の要所とされ、横須賀港周辺には、戦前には旧日本海軍の横須賀鎮守府が置かれ、それに付随する様に海軍工廠や飛行場が設けられ軍都として栄えました。戦後は利用者がアメリカ海軍や海上自衛隊に変わったものの、国防上の要であることに変わりなく、日米の軍艦が停泊する姿を目にすることができます。また旧海軍時代から使われ続ける施設や遺跡などを数多く見ることができます。そんな横須賀港ですが、大きく4つの港から成り立っていて、北側三浦半島の上部方向から深浦港、長浦港、本港、新港となっています。そのうち長浦港と本港は旧軍時代から軍港として使われ、今でも本港は米軍と海上自衛隊が、長浦港は海上自衛隊が船舶の停泊地として使用しています。
造兵部は横須賀海軍工廠の1部署で、その名の通り兵器の製造修繕を受け持っていた工廠で長浦港の深部に位置する場所にありました。戦後は東芝ライテックと海上自衛隊の施設になり、平成後期までは戦前の様子を色濃く残していましたが、海上自衛隊施設は老朽化と施設の集約により解体されてしまいました。しかし東芝所有施設は現在も工場として使われており、道路越しではありますがその姿を見ることができます。
夜景風景
自衛隊施設は老朽化や拡張のため新しく建て替えられたり、更地になり旧軍時代の痕跡は次々と無くなってしまいましたが、民間企業や個人宅などには旧軍の史跡が残っています。
住所 |
神奈川県横須賀市船越町1付近 |
最寄り駅・バス停 |
京急線 京急田浦駅より徒歩約10分 |
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