2024
25
Dec

撮影機材・道具・その他(Equipment・Tools)

FDKニッケル水素充電池を試す

FDKニッケル水素充電池を試す

トロボに懐中電灯と撮影には必須のeneloop。常に10セット程度はローテーションで使用していますが、経年劣化で何年か毎に新品と入れ替える必要がありチャージャーでエラーが出ると交換しています。そんな必需品とも言えるeneloopですが徐々に値上がりし2024年にはついに4本で¥2,400と以前の¥1,600に比べ遥かに値上げされてしまいました。そこで目を付けたのがFDK製の充電池で、値段は4本で¥1,060(ヨドバシ.com)とeneloopの半額以下でお買い得です。
るからにeneloopを模倣したデザインのFDK製の充電池は何者と思われるでしょう。実はこのFDKは知る人には有名ですがeneloopの元々の製造メーカーであった三洋がパナソニックの子会社となった際に、パナソニックのEVOLTAとあわせると充電池の国内シェアが過半数を超えてしまい独占禁止法に抵触する恐れがあったため、三洋が所有していたニッケル水素充電池の製造会社をFDKに譲渡したものであり、その際にFDKブランドとしてそのまま販売されるものと、eneloopとしてパナソニックがFDKのOEMとして販売するものに分れたものであり、充電池としてはeneloopと同等のものになります。と言う訳でどちらの充電池も仲良くFDKの高崎工場で作られたものになります。

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eneloopとFDK、まったく同じと言い切れないのが同じJIS C8708を適用していながらeneloopが150回2500mAhでFDKが500回で2450mAh。まあどう見てもFDKは古いJIS規格のままで新しいJIS規格の試験だと同じような繰り返し可能回数になるかと思いますが…eneloopも古いJIS規格の時は回数500回だったので。ノーマルとライトのeneloopの古い型番のものはFDKがOEM供給している充電池の型番そのままで売られていたので分りやすいのですが、何故か大容量タイプはFDKのカタログのものはUTGXなのにeneloopはUWXなので、この大容量タイプはパナソニックかFDKどちらか、もしくは双方共にメーカーオリジナルの改良が加えられているかも知れませんが、普通に使う分には気になる程のものではありませんね。

FDKとeneloopは瓜二つで同じeneloopはFDKのOEMのラインナップの一種なので当然充電器も流用できます。
1本あたり150回使うとeneloopが¥4に対しFDKは¥1,7と断然コストパフォーマンスに優れているのがFDKです。と言う訳でなにかと物価高の今、モノが同等なら少しでも安いものの方が良いですよね。eneloopの¥2,400とFDKの¥1,060あなたならどちらを選びますか?
eneloopのOEMなんて書かれているレビューも見かけますが、FDKのOEMがeneloopです。

なみにニッケル水素充電池の電圧は1.2Vでアルカリ電池の1.5Vよりも電圧が低いので、ごくごくまれに動かない機器があります。カメラマンお馴染みのGODOXのストロボ用のコマンダーはアルカリ電池を使用しないと動かないと言う不思議仕様。こういう充電池には中国の方が順応していそうなものですが。

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