新田橋から夜景を撮る
新田橋は大横川に架かる歩行者専用橋で江東区木場5丁目と6丁目を結んでいます。橋上からは河川の近くまで迫る建物や、水面に映る街並みを眺めることができます。
夜景風景
住宅街の裏路地に突然現れる真っ赤な小橋。路地裏にあってとても目立つ色合いの新田橋は1932年に地元で開業医をしていた新田氏が、不慮の事故で亡くなった妻の霊を慰めるため橋供養として地元の人と協力し架橋したもので、当時は新船橋と名付けられていました。いつしか橋を作った先生の苗字である新田橋と呼ばれるようになり、今では正式に新田橋と名付けられています。この橋は2003年に架け替えられたもので当時からのものではありませんが、姿かたちや色は初代の橋とほとんど変わりません。架け替え前の橋は色こそ赤ではなくなってしまいましたが、お隣門前仲町にある富岡八幡宮の近くの遊歩道にそのまま保存されています。
架け替え前の古い時代の航空写真や橋の看板の写真を見ると川幅はもう少し広く、川辺には小舟が係留されている姿も見られましたが、護岸工事と共に船運を活用していた時代の景色は消え去り、水と共にあった記憶は橋の袂に残る船宿屋さんだけになってしまいました。海抜0メートル地帯と言うこともあり、当時の形そのままと言う訳にはいきませんが、珍しい個人架橋の新田橋を渡って当時に想いを馳せて東京の裏路地散策をしてみてはいかがでしょうか。
住所 |
東京都江東区木場5-1-10 |
最寄り駅・バス停 |
東京メトロ東西線 木場駅より徒歩約3分 |