2025
29
Oct

撮影機材・道具・その他(Equipment・Tools)

Aiズームニッコール35-70mm/f3.3-4.5Sを試す

Aiズームニッコール35-70mm/f3.3-4.5S

1984年発売のAiズームニッコール35-70mm/f3.3-4.5S。ヨンサンハチロクの名で知られ、ニコン初の標準ズームレンズ43-86mm/f3.5の後継として登場したこのレンズは、先代の遺志を引き継ぐように小型軽量でありながら、最短撮影距離が50㎝、マイクロモードであれば35㎝と更に寄れるようになった次世代の汎用標準ズームとして生み出されました。

古品のオールドレンズなので気になるレンズの状態ですが、レンズ内は青色LEDライトでチェックしても微細なチリが見受けられるだけの綺麗な個体を使用しています。

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※基本的に記載が無いかぎりZ7Ⅱに手持ちで撮影しています。またLightroom等で基本的な画像処理を行っています。あくまでも自分が作品撮りをするためのものであって、木を見て森を見ずと言うようなレビューではありません。
ミラーレス機の場合は絞り情報の伝達が出来ないので、レンズの手動設定は35mm/f3.3にセットしているためEXIFには前記の情報が記録されていますが、実際には焦点距離と絞りは可変しています。

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実写

ールドレンズがどのような写りをするのか楽しむべく、曇りの船橋港を散策してみました。今回は最低限トーンカーブ等の処理をしていますが、極力撮って出しに近い状態にしています。いずれの集点距離であっても開放ではピントを合わせてもピント面においても柔らかな、ソフトフォーカスとまでは言えないオールドレンズ特有のふんわり感が残りますが、絞りを1段2段と絞ると一転してニコンのレンズらしいキレのある描写に変わります。また広角35mmでは樽型の湾曲収差が出ますが、収差補正無しでの湾曲具合としては、大人しく感じられます。Z7Ⅱの4200万画素機に付けてもレンズの色を残しつつ追従する性能には感嘆します。

夜景風景


1枚目が70mm/f4.5開放で2枚目がf5.6、3枚目がf8まで絞ったもので共にピントはスカイツリーに合わせています。
またHP用に1500X1000pix,300dpiに縮小しています。

70mm/f4.5 70mm/f5.6

HP画像上だと余り変化がありませんが、ピント位置を等倍で切り取ったものを見ると、開放では色収差などでボヤっとしているのに対し、半段絞ったf5.6では劇的に改善しているのが判ります。以降8、11と絞ると解像度の変化は余り見受けられないものの、光芒が更に激しくなり逆に光源付近が見難くなり、またf11以降は回屈の影響で解像度が低下してゆきました。
中使用して1クリック分、1/3~1/2段絞るだけで解像度が劇的に向上するのを感じましたが、ここまで改善し、また遠景の夜景においては綺麗な画を出してくれるとは予想外でした。約40年前の普及型標準ズームレンズとは言え日本光学侮りがたしと言うことを改めて感じた夜景撮影でした。

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回購入したのは、銀座でも希少な、中古カメラを扱う老舗の三共カメラです。