産寧坂(さんねいざか)
産寧坂(さんねいざか)と二寧坂(にねいざか)1は京都市東山区にある坂で、共に清水寺の参道です。
石畳の小路に板堀の家屋や町屋が軒を連ねる、古都京都らしい雰囲気の街並みを見ることが出来ることもあり京都有数の観光地です。特に三寧坂から見える法観寺八坂の塔や、二寧坂頂上から見る町屋が建ち並ぶ景色は、日本人のみならず外国人観光客に人気の撮影スポットになっています。
産寧坂と二寧坂
産寧坂の名前の由来は、坂の上にある清水寺の子安観音へ「お産が寧(やすら)かであるように」と祈願するために登るので産寧坂と呼ばれるようになったと言われています。
二寧坂とその下に続く一念坂は、産寧(三年)の下に続くことから、三の下であれば二、一だろうと言う事で呼ばれるようになったと言われています。また産寧坂と二寧坂には「三(二)年坂で転ぶと三(二)年以内に死ぬ」と言う言い伝えがあり、更には、転んでしまっても「瓢箪(ひょうたん)があれば抜けた魂を戻してくれる」と言うおまじないから瓢箪を売る店が軒を連ねていたそうです。
これは石畳の急坂を上り下りする時に転ばないようにと言う意味だったとか。一見すると怖い言い伝えですが「夜に爪を切る」と同じように、うっかりした不注意で怪我をしないようにと言う優しいアドバイスでした。
夜景風景
二寧坂
門前町の参道と言うのはどこであっても店じまいが早いものですが、清水寺の参道も夜になれば御覧の通り。
綺麗に手入れされた家屋と石畳、そして統一された橙色の灯りが美しい夜の産寧坂と二寧坂。時期によっては清水寺が夜間参拝をおこなっている事があるので、夜間参拝の帰りに風情ある夜の産寧坂と二寧坂を味わってみてはいかがでしょうか。
産寧坂と二寧坂は地元住民やタクシーなどの自動車が通ります。日中は人通りも多いので、通ることがあってもゆっくりですが、夜はかなりの速度で走って来るのでご注意ください。
住所 京都府京都市東山区桝屋町清水2丁目付近 最寄り駅・バス停 京都市バス 清水通バス停より徒歩約5分 京都市交通局HP https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/ |
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