青葉城(仙台城)
青葉城址(仙台城跡)は仙台市街地の西側に位置する青葉山にある城址公園です。
標高130mの高台に位置する広場からは、眼下を流れる広瀬川や仙台市街地の都市夜景を眺めることができます。
青葉城(仙台城)
青葉城(仙台城)は1601年(慶長6年)に初代仙台藩主・伊達政宗によって青葉山に築かれました。本丸は標高約130mの高さにあり、東と南を崖に西側を山林に囲まれているため、難攻不落の山城と言われ、敷地面積約6,6ha1を誇る伊達62万石に相応しい城でした。
築城以降、1871年(明治4年)の廃藩置県廃城令までの約270年間に渡り、仙台藩の政庁でありました。ただし、2代目藩主・忠宗によって麓に二の丸が築かれて以降は廃藩まで二の丸が藩政の中心を担っていたそうです。青葉城は幾度も震災に見舞われたものの、本来の山城として戦で使われることはなく、城としての役目を終えました。しかし陸軍用地となった際に多くの建物が解体され、残った建造物も第二次世界大戦時の仙台大空襲によって消失し、わずかに虎の門の部材が残るのみとなっています。
余談ながら青葉城には元々天守(閣)が存在せず、代わりに城の中心的な建物として千畳敷とも称される、大広間が作られていました。また東側の崖には京都の清水寺に似た懸造り(かけづくり)がありました。これは家康公へ敵意が無い事を示すためであったと言われています。青葉城のイメージ図は青葉城本丸会館のHPから見ることができます。
青葉城本丸会館HP https://honmarukaikan.com/index.htm
青葉城?仙台城? 青葉城は仙台城の雅称であり、正式名称は仙台城です。
青葉城址の大部分を有する宮城県護国神社が青葉城(城址)と呼称していることや、仙台市民には青葉城の方が馴染み深いため、雅称の青葉城で呼ばれることが多くなっています。
近年は仙台市が仙台城(城跡)と呼称しているので、県外を中心に仙台城として認識されることが増えています。
そのため、青葉城と仙台城ふたつの城があると勘違いされることもありますが、どちらも同じ城を表しています。
夜景風景
仙台と言えば青葉城からの眺望とも言われるほど有名な景勝地だけあって昼間は多くの人で賑わいますが、るーぷる仙台の運行が終了する夕方以降は、訪れる人の数もぐっと減り、美しい杜の都・仙台の夜景風景を独り占めできます。冬場以外は国際センター駅から急坂を登る必要がありますが、頑張るだけの価値のある景色なので、仙台を訪れたら是非とも青葉城からの夜景風景を眺めてみてはいかがでしょうか。
住所 |
宮城県仙台市青葉区川内 |
最寄り駅・バス停 |
仙台市営地下鉄東西線 国際センター駅より徒歩約20分 |
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