多摩丘陵パノラマの丘
多摩丘陵の尾根を通る散策路よこやまの道。道中にある展望台多摩丘陵パノラマの丘(守人見返りの峠)からは多摩ニュータウンのみならず、遠方には丹沢山系から秩父山系へと連なる山々そして天気の良い日には富士山の姿を望むことが出来ます。
よこやまの道
よこやまの道は多摩丘陵の尾根上多摩ニュータウン地区の外縁部に整備された全長約7.5kmの散策路です。
この散策路は古代の時代より幹線道路として使われていたものを再整備したもので、宇遅部黒女が夫が西国へ守人へと派遣された際に「赤駒を山野にはがし捕りかにて多摩の横山徒歩ゆか遣らむ」と言う句を詠んだ事にちなみ「よこやまの道」と名付けられました。
尾根上を進む事から場所によっては見晴らしも良く、また散策路の北側尾根の下をほぼ並行に走る南多摩尾根幹線(都道18・19号線)が多摩ニュータウン区域の南端として設定されていることから、北側は多摩ニュータウンの街並み南側は開発前からの里山の風景と言うふたつの異なる景色を眺める事が出来ます。
夜景風景
多摩ニュータウンと言えば多摩センター駅周辺の景色が象徴する様に丘陵地帯のうえに造られた街と言うイメージですが、最初期に開発が進められた永山団地は、山を削り谷を埋めると言う大規模な造成を行い地形を平らにした上に造られています。そのため、この多摩丘陵パノラマの丘のような高台から永山団地を見ると、同じ形の集合住宅が綺麗に並んでいるのが見てとれます。また多摩ニュータウンは画一的な詰め込み住宅からの脱却を目指し開発されているため、歩車分離が徹底されると共に開発区域の2割を公園、緑地としているので日本最大級の団地と言うイメージとは裏腹に緑が多くある事が高台から見ると実感します。
丘陵地帯の奥まで広がる住宅地は小さく分けるならば○○地区と言う風になるのですが、大きな括りでは多摩ニュータウンと言う一つの名称でまとまってしまう所に当時の未曾有とまで言われた都市計画の壮大さを感じる事が出来て感動的です。
多摩丘陵パノラマの丘の地点には、よこやまの道と並走する都道との連絡階段があるので、夜間に暗い未舗装の道を歩く事なく楽に訪れる事が出来ます。遊歩道自体は整備されていて歩き易いので、懐中電灯等があればそのままナイトハイクを楽しむ事も可能です。アクセスは最寄りのバス停から徒歩約10分と離れている事や、当の永山団地からも都道をぐるっと迂回しなければ訪れる事が出来ないのでお世辞にもアクセスし易いとは言えませんが、多摩丘陵パノラマの丘の名前に偽りのない美しい夜景が眺められるので是非訪れてみてはいかがでしょうか?
住所 |
東京都多摩市永山7-12 |
最寄り駅・バス停 |
小田急多摩線・京王相模原線 永山駅より徒歩約30分 小田急電鉄HP https://www.odakyu.jp/ |
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