旧江戸川左岸の船溜まりを撮る
旧江戸川左岸船溜まりは市川市河原付近にある船溜まりで旧江戸川とは水門によって仕切られています。船溜まりは旧江戸川の流路を移設した際に取り残されてしまった旧流路を利用して造られたものですが、設置経緯が不明であり、また管理者が存在しないため、現在に至るまで小型船舶の不法係留及び不法投棄が行われています。
船溜まり
船溜まりの管理者不在と不法投棄の問題は市川市はも把握しており、立ち入り防止のためゲートを設置し、不法投棄されている船舶の所有者の特定を開始するなど、改善に向けた対策を進めていますが、船溜まりの撤去完了までは今しばらく時間が掛かるものと思われます。木々と護岸に囲まれ、周囲の目から隠れた場所にひっそりと存在する船溜まり。法と管理の隙を突いた本来は存在してはならない場所ですが、朽ちゆく船や桟橋に滅びの美学を感じてしまうのはフォトグラファーの性でしょうか。
国土地理院の空撮画像によると、船溜まりは旧江戸川の流路が変わったのち、しばらくは入り江のような状態でしたが、70年代に入り周囲が護岸で囲まれるとともに水門が設置され現在の形になったようです。また80年代まで護岸周辺は何かしらの官舎か長屋のようなものが建ち並んでいました。その名残なのか、現在立ち入り禁止となっているフェンスの向こう側の小道には石造りのベンチやテーブルが設置され、歩道か散策路の成れの果てという状態になっていました。
住所 |
千葉県市川市河原番外地 |
最寄り駅・バス停 |
京成トランジットバス 行徳橋南詰バス停より徒歩約3分 |
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