東京湾フェリーから夕暮れの富士山を撮る
東京湾フェリーは浦賀水道を横断するフェリーで、三浦半島にある久里浜と房総半島にある金谷を40分で結んでいます。
ターミナル間の距離は10㎞程と短距離ですが、両フェリーターミナル間を自動車で移動する場合は1時間40分、電車の場合は4時間ほどかかる事から、両半島を最短で結ぶ経路となっています。また首都圏をぐるっと1周する国道16号線の海上区間にもなっていています。
海上国道についての詳細は、かつて国土交通省が発行していた広報誌「国土交通」の102号に掲載されています。
国土交通省 広報誌「国土交通」 https://www.mlit.go.jp/page/kouhoushi.html
東京湾フェリーは世界有数の過密航路である浦賀水道を横断することから、40分と言う短い時間の中でさまざまな艦船を見ることができます。また両半島の緑豊かな景色や、海へと沈む夕日や、さらには空気の澄んだ晴れた日のは三浦半島越しに富士山の姿を見ることも出来るので、船上の景勝として親しまれています。
富士山夕景
金谷では左舷側デッキから富士山を見ることができますが、ボラードのうえにポツンと取り付けられた電球の灯りが、夕暮れ時のもの悲しい雰囲気と相まって旅情気分を掻き立てます。
東京湾の入り口を航行するフェリーとは言え、浦賀水道は潮流が速い事や、湾内へ出入港する大型船が列をなす中を横断するので、意外と揺れます。そして船速時速20㎞ほどのと書いてしまうと、ゆったりとしたクルージングのようですが、デッキ上に吹く風は風速5㎧と、陸なら常に木々がざわめき砂埃舞うレベルなので、デッキ上部まで波をかぶるような事はありませんが、波しぶきで相応にレンズやカメラが汚れるので、撮影後のクリーニングはシッカリと。個人的にレンズのメンテナンスにはKURAのレンズクリーナーとニコンのシルボン紙がおススメです。この組み合わせは拭きムラが出にくいのと、どちらも量が有るので1度買ってしまえば数年は持ちます。
東京湾フェリーには、京急線+バス+フェリーの往復乗車券がセットになった「東京フェリー往復切符」や、相手港での下船はできないものの割安な料金(通常、片道¥1,000、往復¥1,780のところ¥1,250)でクルージングを楽しむ事のできる遊覧割引など、純粋にフェリーに乗りたい人のためのお得な切符もあるので、都心から一番近いフェリーで旅行気分を味わってみてはいかがでしょうか。
京浜急行電鉄HP https://www.keikyu.co.jp/ |
東京湾フェリーHP https://www.tokyowanferry.com/ |
住所 |
神奈川県横須賀市久里浜8-17-5 |
最寄り駅・バス停 |
京急バス 東京湾フェリーバス停下車すぐ 京浜急行電鉄HP https://www.keikyu.co.jp/ |
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