ふれあい橋
東京都江戸川区と江東区の区界を流れる旧中川に架かるふれあい橋。歩行者専用のアーチ橋に灯るライトと背後に見えるスカイツリーのライトアップが美しいふれあい橋の夜景風景を写して来ました。
旧中川について
旧中川は荒川放水路の完成のよって中川が分断されたことでできた全長約6.68㎞の河川で、主に左岸を江東区、右岸を江戸川区に沿って流れる河川です。隅田川と荒川の間の三角地帯と言うのは海抜ゼロメートル地帯と言われ、東京湾の満潮時の水位より地面が低くなる低地で、当然ながら旧中川の両岸も海抜ゼロメートル地帯となっています。(海抜ゼロメートルと言ってもぴったり0ではなくマイナス海抜になるので、場所によってはマイナス5メートルなどになる場所もあります。)。そのため東京湾の水位と連動している荒川や隅田川と繋げてしまうと水位が高くなり非常に危険なため、旧中川へ注ぎ込む小名木川や北十間川などは常時水門で締め切り、旧中川共々水位をA.P-1mほどに下げています。
A.P,T.Pと言うのは荒川ペイル、東京湾ペイルの略で、T.Pは隅田川河口の霊岸島に設置した計器による水位の平均を0としたもので、明治6年から12年までの東京湾の水面を平均すると荒川の最低水位より1,1344m高かったのでこれを0にし全国の基準点としたもので、T.P0mは海抜0mと言う事になります。A.Pは荒川の最低水位を基準にしているので、T.P0m=A.P+1,1344mとなっています。
また、旧中川は水流の流れがほとんどなく非常に穏やかな河川なので、流れの方向が分りにくいものの河川法上の下流から上流(北から南ではなく南から北)へ向かって流れています。(小名木川と北十間川から注いだ水が上流域の木下川排水機場を経て荒川へと排水されています。)
旧中川をはじめとした江東内部河川東部は西から東へ(隅田川方向から荒川方向)人工的に河川の流れを作っているので、河川法上の上流下流とは逆方向に水が流れる面白い構造をしています。とは言え旧中川の流れは最大でも0.109m/sなので、人の眼ではほとんど流れはわかりません。
※横十間川は北から南へと流れています。
夜景風景
旧中川は右岸が江東区で左岸が江戸川区と区界になっている川で、その両区を結ぶ橋なので「ふれあい橋」と言うんだそうです。川辺は春は河津桜、初夏は紫陽花、夏には花火大会の花火が見れる様なので、再度訪れる機会があれば、季節限定の風景と併せて写してみたいですね。
住所 |
東京都江戸川区平井3-1-14 |
最寄り駅・バス停 |
都営バス 亀戸9丁目バス停り徒歩約5分 |
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