Holy Stone HS430トイドローンを試す
手のひらサイズのトイドローンHS430を購入して試してみました。
HS430はバッテリーと本体合わせて75ℊと航空法の規制を受けない重量1なので、原則許可を必要とせず2屋外での飛行可能です。3またカメラを搭載しスマホアプリからも飛行操作が可能であるなど、ドローンの楽しさを凝縮した機体です。
箱はこんな感じで中身の見えないブラインド仕様。本体とコントローラーが入っているので厚みがあります。
外装は艶のあるプラスチックなので、パッケージのCGとは違いチープさは感じますが、付属品を含め10,000円以下なので全然OKです。むしろ1つで13分飛行するバッテリーが3個もついてて良いの?と思ってしまいます。写真には撮っていませんが、交換用のプロペラは1組づつしか付属していないので、4か所とも交換する場合は別売りのプロペラが必要になります。ここはマイナスポイントでしょうか?
付属のコントローラーを使用するは単四電池3本が必要です。
※既に子供たちにガンガン室内で墜落させられた後なので傷ついてますが、購入直後は綺麗なプラスチック外装でした。
バッテリーには付属のUSBケーブルで充電します。USBケーブル側にランプがついているので充電中かどうかが一目で判ります。バッテリーは1つ100分程充電に時間がかるので、別売で複数を順番に充電可能なチャージャーが販売されています。(DJIみたいですね…
バッテリーはドローン本体に差し込むだけなので、交換が簡単に行えるのも嬉しいポイントです。ただし墜落時には抜け落ちることは無いものの、バッテリーのロックが外れ、バッテリーが飛び出してしまうことがありました。墜落したらバッテリーが抜けていないか要チェックです。
プロペラガードは頼りなく感じますが、トイドローンが操作ミスで墜落する場合は、プロペラを壁面にぶつけることが多いので、こんな形でもしっかりと壁面等との接触による損傷から守ってくれます。ドローンの操作に不慣れな方の場合は全周360°覆う方が安心かと思うので、同じメーカーであれば全周プロペラガードが付いている機種を選ぶと良いかと思います。
底面は自分でモーター等の交換が出来るので、ネジ穴が剥き出しになっています。
プロペラガードを外した状態。トイドローンは油断するとコントロールを失って壁に接触し墜落する可能性があるので、飛行時はプロペラガードを装着する方が安心です。
ドローンは付属のコントローラーの他にスマホのアプリから操作する事も出来ます。ドローン側の電源をONにしてスマホでWi-Fiに接続するとすぐに操作可能になります。またWi-Fi接続にはパスコード等は不要です。ドローンの操作は遅延なくおこなえますが、タッチパネルなので力加減が難しく、慣れるまでは付属のコントローラーの方が操作感覚が掴みやすいかと思います。
見難いもののスティックに相当する部分に、操作するとどう動くかがアイコンになっていますね。飛ばしている間は見る余裕ないと思いますが…。何気に嬉しいのが、画面右上の赤い△アイコン。これ強制停止ボタンなので、壁面に衝突したら、そのまま壁面に貼りついたなんて言う、トイドローンあるあるに陥った時に、すぐにプロペラを停止させることが出来るので、非常に便利です。
アプリは初回は会員登録が必要ですが、ホーム画面から対応ドローンの操作方法や、ユーザーサポートへすぐにアクセスでき便利なことや、カメラで静止画や動画も撮影できるので、登録するのをおススメします。
※今回、付属のコントローラーが初期不良でペアリング不能だったので、すべてスマホから操作しました。
ペアリングできないときは
マニュアルでは「電源スイッチを押した後に右スティックを上下に操作」とありますが、実際には「トリムボタンと電源ボタンを同時押しした後に右スティックを上下に操作」でペアリングします。
ライブラリの左上にあるバッテリー無料はAmazon?公式?サイトのレビューを送るとバッテリーを1個プレゼントしてくれるようです。バッテリー1個買うと1,500円くらいなので、10,000円弱のトイドローンとしては大盤振る舞いです。
ドローンのカメラで写した写真です。室内と言うことを考えれば中々の写りです。
反射で見難いのですが、スマホに写ったドローンからの映像。合わせ鏡みたいになってますね。
愛くるしいデザインですね。
カメラは手動ですが、0~-90°まで動かすことが出来ます。レンズが奥まっているので、ドローン先端側から落下する事があっても、レンズが傷つきにくい形になっています。
プロペラガードは真ん中のベロみたいな部分を押しながら引き抜くと外れます。見ればわかるんですが、小さいうえに説明書に記載が無いので最初は悩むかと思います。
プロペラは時計回りと反時計回りの2種類あるので、交換時は本体とプロペラのA,Bそれぞれを合わせます。プロペラは透明なので刻印がとても見にくいのはマイナスポイントです。A,Bで色を変えるとかしてくれると分りやすいのですが。
手のひらに載せるとこんな感じで、本体は手のひらにすっぽりと収まってしまいます。
トイドローンとは言えプロペラが生み出す風は相当なもので、ハンディータイプの扇風機が4台束ねられているとでも言えばよいのでしょうか?、室内ではドローン直下にある軽いものなどは簡単に飛ばされてしまいます。このHS430は、モーター音が中々にうるさく、単純に音が大きいだけでなく頑張ってモーター回してますと言うような高音?がするので、集合住宅の室内などで飛ばす場合は要注意です。
室内で飛行させる分にはスマホからの操作のレスポンスも良く、モード1にも変更可能なので、ATTIモードの練習にもおススメです。ただし、離陸させた直後や機首を旋回さえた際は、モーターの回転数がガクンと上がるのか、急激な動きになり易いので注意が必要です。
油断するとフワフワとどこかへ流れてしまうドローンを自分の意のままに操作できた時は面白く、バッテリーの持ちも良いのでコツをつかんできたなと思う前にバッテリー切れなんていうストレスも感じないので、室内で飛ばすトイドローンとしてはベストだと思います。高価なものではないので、息抜きにいかがでしょうか。
性能とは関係ありませんが、ちょっと感動したのが、このドローンと言うかこのHoly Stone社は、ドローンのプロペラ以外にも交換用のモーターや、更には本体まで販売しているので、補修が容易なのが素晴らしいところです。トイドローンは廉価で気軽に飛ばせる分、壊れることも多いので、そんな時に補修パーツで修理が出来ると助かりますし、ありがたいですね。
トイドローンがホバリングできませんと言う方へ
広めの屋内でエアコン等の風が無い状態でドローンを離陸させてみて、常に同じ方向へと流れてしまうのであればトリム調整を行ってみて下さい。
アプリの場合はペアリングした状態で操作画面右上の多機能を押すと、画面左にトリムと言うボタンが出て来るので、その状態でドローンを離陸させ、流れてしまう方向とは逆方向へトリムを調整して、一定の範囲内でフワフワと浮遊するようになればOKです。エレベータートリムはドローンが前後どちらかに流れてしまう場合、エルロントリムは左右どちらかに流れてしまう場合に使用します。例えばドローンが右に流れてしまう場合は、左側⁻方向へトリム調整を行います。
ドローンが静止しませんなんて言うレビューを見かけますが、それ正常です!
空撮や業務に用いられるドローンにはGNSS受信機やジャイロコンパス等の機器を搭載しているので、スティックへの入力を中止した場合はその場でピタッと静止しますが、トイドローンにはそのようなセンサーは内蔵されていないので、スティックから手を離した場合はドローン自身の起こす風によって水平方向だけでなく垂直方向にも勝手に動いてしまいます。4これらは正常な挙動なのでドローンが悪いわけではありません。逆に言えばセンサーで雁字搦めのDJI製ドローンと違い5、ドローンらしい飛ばす楽しさが味わえます。
トイドローンをホバリングさせるコツとしては、動き出そうとする方向とは逆方向に同じだけ軽くスティックを入れると言う動作を繰り返します。
メーカーサイトによるとホバリングモードと言う機能が実装されていますが、実際にはホバリングではなく、おおよそ5mの円を描いて飛行するサークリング飛行です。
屋外でトイドローンを飛ばしたい方へ
模型航空機は航空航路外で250m、航空航路直下で150m以下では法律や条例で制限されていない限り自由に飛行させることが出来ます。
首相官邸や皇居、原子力発電所、自衛隊や米軍基地の周囲300m以内や空港周辺や水平表面、円錐表面などは模型航空機であっても飛行が禁止、もしくは高度制限されています。詳しくは国土交通省のHPをご確認ください。
ただし屋外でも飛行できるとは言え、高度や位置を把握する手段が目視のみとなることや、Wi-Fiを利用している機種の場合は好条件下であっても100m程しか電波が届かず、電波が途絶してしまうと即座に墜落してしまうので、開けた障害物や第三者が存在しない場所で、目視の範囲内で飛行させることをお勧めします。
また当HPの情報を鵜呑みにせず、迷った場合は飛行させず、ご自身で確認を取るようにしてください。
君は僕に似ている。と言う訳でMAVIC3とそっくりですね。特にカメラ部分が単眼なMAVIC3Classicと一緒だと親子みたいです。
トイドローンではなく、本格的な空撮機であればDJI製のmini4proかAir3がおススメです。当然100gを越えるドローンなので、機体登録や航空法に則った飛行が求められますが、間違いなくストレスフリーで安定した高画質な映像を撮影することが出来ます。
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